Model Impression

TOMIX  EF65-1000 (JR貨物更新車)  2007.6.20
クリーンな出来栄えと確かな存在感

全体にコントラストが効いてメリハリのある塗装に、ディテールやプロポーションの良さが映える。

評 価
全般 ★★★★
ディテール ★★★★★
プロポーション ★★★★★
塗装 ★★★★★
構成 ★★★★
走行性 ★★★★☆
コストパフォーマンス ★★★★

最近の500番台登場と共に完全リニューアルを果たしたTOMIXのEF65シリーズ。最新作は1000番台後期型のJR貨物更新車である。ご覧のようなクリーンな印象の塗装に、もはやアタリマエとなった手摺りや梃子などのディテールも映え、相変わらずプロポーションも良い。
例によって、KATO製と較べれば効果の判り難いフライホイールではあるが、走りそのものは好調で雑音も少ない。


正しいスケールの車体長でそもそもプロポーションの良かったTOMIXの65。完全リニューアルによりディテールも効いている。

MICRO ACE以外のメーカーでは、機関車を特定ナンバー機としていないので、プレート類は選択式のユーザー取り付けであり、それ以外にも手摺りやホイッスルカバーなどを自分で取り付けねばならない。ここで気になるのは嵌め込みの良し悪し。この製品ではナンバープレート、手摺り、信号炎管は嵌め込みがきっちりしていて接着剤不要だったが、メーカーズプレートやホイッスルカバーは嵌め込みが緩く、接着剤を要した。説明書でも「ゆるいときは接着剤を使え」と書かれているものの、出来れば勘弁して欲しいものである。なお、開放梃子は取り付け済みであった。


屋根上も表情豊か。パンタは最近のTOMIX製らしくプラ製で、形態は良いが関節が外れ易い。

また、Nゲージでは重要な屋根上は、シャープなランボードなどのディテールに加え、塗装のメリハリも利いて表情豊かだが、TOMIXで最近増えてきたプラ製パンタグラフは、形態は良いものの関節が外れ易く、取り扱いにはちょっと神経を使う。
ところで、写真を撮って気がついたのだが、望遠気味に撮ると車体が全体にほんの少し、中央が上がる形で弓なりに曲がっている。これは意外なポイントで気になる人は気になるだろう。が、ほんの僅かではある。





TOMIX  DD51 HG仕様 (500番台)  2004.3.8

走行性もHG仕様! 見掛け倒しじゃない全面リニューアル

エンドビーム周りがとてもリアルに見える。とにかく、台枠がグレー未塗装だった旧モデルとは雲泥の差と言うしかない素晴らしい出来。

評 価
全般 ★★★★☆
ディテール ★★★★★
プロポーション ★★★★★
塗装 ★★★★★
構成 ★★★★☆
走行性 ★★★★☆
コストパフォーマンス ★★★★

 TOMIXのDD51と言えば、これまでの製品はブランド創業期以来の、20年選手という息の長いモデル。ワシは最初に発売されたロットを購入した一人だが、価格は3,600円。未だヘッドライトもダミーというモデルだった。以来小改良を繰り返しながらも、ずっとブランド創業期のスプリングウォーム駆動のまま。現行の同社DE10も同じだが、ランボード下の台枠が未塗装のグレー。かなりスケールに忠実なDE10とは異なり、DD51の場合は少々エンジンフードが高くオーバースケールな印象であった。
 旧モデルの最終バリエーションとしては数年前に、磐越西線の前照灯3灯仕様が発売されたが、この時ワシ的には正直、こんなに古い仕様のままでよく出すよな〜と思ったものだ。

 で、いよいよそうした旧モデルの痕跡を全く残さない、完全リニューアルのTOMIX DD51が登場である。今回、いわゆる同社HG仕様シリーズのラインナップとして、機関車としては初の登場となる。バリエーションは旅客用500番台、貨物用800番台の2種。ワシは両方とも購入したが、ここでは代表として500番台の写真を掲載する。


アーノルトカプラーを機関車用自連に取り替えた状態。完璧なプロポーション。旧モデルからは見栄えの向上だけでも著しい。

 今回、TOMIXはなんとこのDD51で、同社Nゲージスケールモデル初のフライホイールを採用したという。「という」と記すのは理由があって、惰性走行(要するに走行中にいきなりスイッチを切った場合の転がり)といういちばん判りやすい特性を、このモデルがほとんど見せてくれないため、正直本当にフライホイールが入っているのかな〜?と思ってしまうからだ。ワシもインプレに際して分解まではしていない。ただ、もちろんフライホイールは惰性走行のためにあるのではなく、モーター回転を滑らかにするためにある。そういう意味では充分に超低速域から素晴らしく滑らかな走行を見せてくれるから、その効果はあるという事だろう。

 走行といえば、他のインプレで時々記しているように、ワシは最近のTOMIXに「静かで滑らかな走行性へのこだわりが足りない」という不満を持っている。創業期のスプリングウォーム駆動製品がかなり少なくなり、シャフトドライブにしていこうという段階で、「シャフトドライブというスペック」自体の煮詰めを行っていない気がするのである。この観点から言えば、このDD51はほぼ完璧と言える素晴らしい走行性を発揮しており、余裕で合格点をクリアしている観がある。今後の新製品は、これぐらいの走りのグレードを維持してもらいたいものだ。
 なお、DD51のような凸型DLでは、Nゲージだとあまりウェイトが詰め込めない。従って集電性能や牽引力には厳しい条件で、スケール的には当初からほぼ正しい線を行っているKATOのDD51も、少なくともワシ所有のものは集電性能的に厳しい。今回のTOMIX製では、テストする限り集電性能はまず水準以上。牽引力に関して、フライホイール化は基本的に軽くなりがちなのだが、この製品ではキャブを表現した空間部分にはめ込む補重用のウェイトを添付して補っている。

 塗装についても、エンジンフードの手摺りの白、エンジンフード継ぎ目のグレーなど細いラインがきちんと入り、ランボード上面は黒、側面は白の塗装表現に。このあたり、前モデルを引き合いに出すまでもなく画期的だが、今回中国での生産となってコスト的にも可能となったのだろうか。
 その他、見た目上はフロントのエンドビーム周りが素晴らしい。カプラーが車体マウント化され、エンドビームの切り欠きが不要となり、しかも下部にはスノープラウまで付いた。エンドビームにあるテールライトには、点灯こそしないが赤いレンズパーツがきちんとはめ込まれている。
 500番台にはブルートレインのヘッドマーク数種類が付属。これらはプラスチック製パーツで、裏面がフック状となっており、フロントデッキ中央のチェーン部分にひっかけるカタチで取り付け使用する。なかなか実用的にも考えられた形態だが、パチンとはめ込まれるのではないので逆さにすれば落ちるからご注意。

 以上、何と言っても素晴らしいプロポーションを確保しながら、上記のクオリティーをも確保しているのが素晴らしい。久々、文句のつけようがないTOMIX製品である。



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TOMIX  EF81 (長岡運転所・ヒサシ付・東日本色)  2003.10.28

待望のヒサシ付き!

ヒサシが付いている以外はフツーのEF81だが、想像以上にヒサシの存在感は大きい。
<評価>
全般          ★★★☆
ディテール       ★★★☆
プロポーション    ★★★★☆
塗装          ★★★☆
構成          ★★★
走行性         ★★★
コストパフォーマンス ★★★

 EF81といえば、KATO製とTOMIX製が双璧を成す商品として誰でもよく知るところ。両社の製品ともにバリエーションには事欠かないが、そういえば基本番台のヒサシ付きというのは無かった。基本的に、車体バリエーションとしてTOMIX製は関門用300番台、KATO製のJR貨物500番台が特殊なもので、それ以外の基本番台は、塗装によるバリエーションしか発売されていなかった。

 ヒサシというのは、既発売の81ではKATO製の500番台に付いているだけだ。しかしパーツとして発売されていたから、これまで欲しい諸兄はそれを自分で付けていたはず。この製品は先に発売された「さよならはくつる」セットのヒサシ付きEF81(こちらは特定ナンバー139号機)と同じ型を使ったバージョン違いのようだが、赤2号の塗色にグレーのHゴムという明快なカラー。限定品と言わず、正式ラインナップに加えて欲しいものである。


数ある競合製品の中でも、まさにKATO製と甲乙付け難いTOMIXのEF81。300番台以外では初の車体バリエーション。
上げたパンタのシューが水平になり難いのは相変わらずで、これは困ったものだ。

 TOMIX製EF81は、KATO製の絹のように滑らかな走りには敵わないものの、低くどっしりと構えたプロポーションの良さ・繊細さで十分な商品力を持っている。今回、このバリエーション追加で久々にじっくり走らせて思った事は、これにKATO製を凌ぐ走りが加わればもう言う事は無いのになぁ〜ということ。
 全面リニューアルされ、スプリングウォームからシャフトドライブ化された頃には十分にスムーズだと感じたが、それから時も経って、走りにもう一段の洗練度が欲しい気がする。KATO製と較べ走りは十分に軽く牽引力もあるが、「ジー」というギア音が未だKATO製との走りのクオリティー差を感じさせるというのが、ワシの正直な意見。フライホイール化を含め、そろそろ検討すべきでは?

 最後に、以前からTOMIXのPS22パンタでは、上げた時にシューが水平にならない欠点がある。今回も治っていないが、意外に気になる点として指摘しておきたい。


ヒサシは薄いものの強度は十分だが、ワ
シの購入したものは一箇所が何かにぶつ
かって物理的に変形していた。購入時に
は走行チェックのほか、手にとって良く確
かめる事をおすすめしたい。        





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TOMIX  DE10(JR貨物新塗装)貨物列車セット  2003.7.9

良心的価格のセット。このセットでしか入手出来ないDE10新塗色は新鮮

<評価>
全般          ★★★
ディテール       ★★★
プロポーション    ★★★☆
塗装          ★★★☆
構成          ★★★
走行性         ★★☆
コストパフォーマンス ★★★★


写真の状態では未だナンバー等未装着。発売時から変わらぬ仕様のTOMIX製DE10だが、ルックスは現在の目から見ても水準以上。ただし、上の写真のようになんとなく全体のラインが歪んで見える個体があるのは、ボディーが一体ではなくキャブと前後で3分割されているためか? スプリングウォームの駆動装置も若干の当たり外れがあり、そろそろリニューアルを期待…



JR貨物発足の頃、多く見られた「パワー全開」カラーのワム80000


未だ見慣れない、カジュアルなJR貨物新塗色のDE10。これから増えていくかも知れない




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TOMIX  455・475系交直流急行型電車  NEW! 2003.8.16

「定番」目指すハイグレード製品

165系と比べても重装備感が増した455・475系。しかしプロポーションなど基本的な点もよく押さえている
<評価>
全般          ★★★★
ディテール       ★★★★
プロポーション    ★★★★☆
塗装          ★★★☆
構成          ★★★☆
走行性         ★★★
コストパフォーマンス ★★★☆

 キハ58系に始まったTOMIXのHGシリーズもいよいよ定着した感がある。急行型はこの455・475系で一段落し、この冬にはいよいよ特急型の第一弾として485系がHG化されるが、これらのHGシリーズに共通するのは「高級品」というよりも「定番商品」を目指していると思われる点で、単にゴテゴテと細かいパーツを付けるだけではなくて、それ以前にプロポーションなどの基本把握に尋常でない力を入れている。
 今回の交直流急行型電車でも、基本的には165系テイストを踏襲しながら、やはりこの分野での定番商品を目指して更なる工夫をしている。

この製品の適確な形態とディテールを象徴するアングル      タイフォンカバー4タイプ、検電アンテナ2タイプから選ぶ

 で、交直流電車という事もあり、今回は165系よりも装備は賑やかとなっているが、ユーザー取付けパーツも若干増えている。特徴的なのは検電アンテナを2種類、タイフォンカバーを4種類から選んで取り付けるうになっている事。このように「選択する」理由があれば、買ったユーザーとしても自分で取り付ける事は抵抗あるまい。ただ、タイフォンカバーのほうは極小パーツであるうえに、ハメコミもかなりタイト。ピンセットで掴んだだけで飛ばしてしまいそうなパーツなのだから、例え接着剤併用となってもハメコミは少々緩めの方がありがたい。


色調は実感的。窓周りのクリームは後から塗られているが、今回は薄すぎて透けているような箇所はない

 塗装は全般に、165系より丁寧だと言える。窓周りのクリームが透けて下地のピンクが何となく見えているような箇所はなく、ドア部分など凹凸のある箇所もよく色が周っている。ただ、少々気になるのは窓上の塗り分けライン。実車よりほんの僅かに下がっており、ユニットサッシュの枠に掛かってしまっているためか、よく見るとピラー部でラインが一段下がってしまっているように見える。
 また、先に発売された165系シールドビーム車よりは相当に改善されているが、前面〜側面のコーナー部で、やはり僅かにラインの乱れがある。これは少々個体差があるため、購入時にチェックする事をお勧めしたい。

 全般に基本仕様は165系を踏襲しており、走りについてはほぼ同様だが、TOMIXの新仕様としてトレーラー車は走行抵抗の少ない集電方式に変わっている。そのため、車軸の仕様も変更されていて、これまでのものと互換性はないので注意。







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