Model Impression

TOMIX E231系総武線仕様(3両基本セット)   2004.3.5
やはりプロポーションは最良!! が、現時点では3両セットのみ

首都圏でもE231系最初の投入線区となった総武・中央緩行線の仕様。同系通勤タイプの代表ランナーである。

評 価
全般 ★★★☆
ディテール ★★★☆
プロポーション ★★★★★
塗装 ★★★☆
構成 ★★★★
走行性 ★★★
コストパフォーマンス ★★★☆

 近郊タイプに続いて発売された、TOMIXE231系の追加バリエーション。ほぼ同時に常磐線仕様も発売されているが、要するにこれで通勤タイプもラインナップされたという事だ。とはいえ、この総武線仕様は紙パック入り3両の基本セットしか発売されておらず、これ以外は6月の発売とか。増結セットまで同時発売された常磐線仕様とは事情が違っている。ならば無理して基本セットだけ出さなくても・・・と思ってしまう。黄帯の総武線仕様は首都圏でも特に人気があるので、早く反応が見たかったという事か。

<車種構成> 発売中のものは3両基本セットのみ。クハはほぼ同じ車体なのでクハE230は省略。
クハE231
確かに素晴らしいプロポーション。もちろん、フロント部が上がったりするメーカーではない。

モハE231
動力車と全く意識させない。中間車もナイスバディー! 台車の色調はやや暗め。

<お子ちゃま向け3両紙パックのみ>
 ところで、紙パック3両の基本セットというのは近年のTOMIXが新幹線からブルトレまで、長編成モノでよく採っている販売手法。要するに"お子ちゃま向けスターター仕様"のセットに、いいオトナが付き合わされる販売手法である。必ず動力車は入るものの、3両というのは矛盾を生みやすく、新幹線や485系など電車は電動車ユニットが組まれず、ブルトレに至ってはEF65に客車2両で電源車ナシ。特に電車はユニットでないと理屈の上でも走らないワケだが、オトナだったら同時にフル編成近く買い揃えるから、まあ堅いこと言わなくてイイでしょ・・・という事だろう。
 今回のE231系総武線仕様も動力車のモハ231に両端クハ2両。これでは実際に(システム的にも・・・)走れないが、常磐線と違ってこれ以外は未発売。初心者向けというならなおのこと、パッケージか説明書の何処かに「実際のE231系はこの編成では走行できません」ぐらいの解説は、ひとこと必要だと思うのだが。

 モデルそのものの出来については、先に紹介した近郊タイプにほぼ準ずる。この3両セットは車番もレタリング済みで、近郊タイプや常磐線仕様の場合に照らせば、他の番号にしたい場合は増結セットに銀色ベースのインレタが用意されており、それを重ねて貼付ける事になる。また前面行先表示のステッカーも、近郊タイプ同様に2タイプの収録だが、この基本セットの説明では、初心者向けバージョンの貼付け方しか載っていない状態。実感的なほうの張り付け方は、増結セットの説明を見よ!となっている。両方説明するのって、そんなに大変な事かい?
 動力車の調子も近郊タイプ同様であった。つまり、購入時のテストは出来る限り行った方が良い。

<MICRO ACE製品と並べてみる>

MICRO ACE製(左)と較べ、よりカッチリとした印象のTOMIX製(右)。MICRO ACE製では前面が取り外し式、TOMIXは一体整形。

 E231系を最も早い時期にラインナップしたのはMICRO ACE。その総武線仕様も、当時は首都圏でプレミアが付くほどの人気となった。後発製品が有利なのは言うまでも無いが、敢えて今回のTOMIX製品と並べて比較してみた。やはり客用ドア窓のRなど、今となっては不自然なのが一目瞭然で、プロポーション以前に最新のTOMIX製品との比較はやはり酷なものであった。しかし、動力車の走行ぶりは決してひけを取らなかった点を記しておきたい。現時点ではほぼ中古市場に流通するのみである。

←バンタはより明るく、クーラーはマット仕上げ

先輩のMICRO ACE製品(左)よりも、低くスマートなTOMIX製品のフロント部。スカートもグラグラしない。総武線仕様など連結する事のな
い通勤型では、当然ダミーカプラーとなっている。
* * *

 ともあれ、ワシ的には現時点で最善のE231系通勤型総武線仕様には違いないと思う。船橋市民として、日常的にこの車両を利用している身としては、買う価値は充分にアリと判断している。


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TOMIX  E231系近郊タイプ  2004.3.5

まずは好印象な、手堅いTOMIX的表現

各社力が入っているE231系。実車の東海道線向け編成やグリーン車の登場で、追加ラインナップが急がれている事だろう。

評 価
全般 ★★★☆
ディテール ★★★
プロポーション ★★★★★
塗装 ★★★★
構成 ★★★★
走行性 ★★★
コストパフォーマンス ★★★

 現在、JR東日本で増備が続く車両たちの中でも、首都圏を中心に最も目立ち度の高いのがE231系電車だろう。なにぶん、VVVFインバータ制御車の利点を最大限活かして、一部の制御機器を変えるだけで旧来の通勤型から近郊型までを一系列でカバーするのだから、ワシなど昔のアタマで見ているヒトにはピンと来なかったりする。全て4ドアの車体というのには流石に抵抗感があるが、113系と103系が同じ系列で済んでいるという事実そのものは、まあ合理的ではある。

 宇都宮線・高崎線を手始めに配備されたE231系近郊タイプは、その後「湘南新宿ライン」スタートと同時に東海道線・横須賀線にも姿を現し、これは改めて同系列の存在を印象付ける出来事となった。いよいよ平成16年春からは、東海道線の113系置き換え目的の増備がスタートし、これは噂されていた通り、E217系ばりのリーン車2両付きの編成で登場。追って宇都宮線・高崎線のグループにも同様にグリーン車が連結される模様で、スター格の不在だったJR東日本の一般車の中では一躍、目立つ存在となりそうだ。

先頭車の連結
ワシが購入したのは付属編成のBセット。これを2本連ねた10両編成の運用もある。TOMIX製E231系の場合、近
郊タイプの先頭車フロントにはTNカプラーが標準装備される。

 そうした情勢もあり、E231系のラインナップには各社とも俄然、力が入る。近郊タイプはMICRO ACEが最初に製品化。もう2年以上前の事であるが、MICRO ACEはこのとき早くも総武線仕様の通勤型を同時にラインナップ、実車登場の後にすぐ山手仕様も発売した。続いての製品化はご存知KATOで、山手線仕様に続き近郊タイプを発売。つまり、この近郊タイプに関しては3社が競作という状況なのだ。
 インプレが大幅に遅れたのだが、TOMIX製品としてこれが初のE231系という事になる。果たしてこれは「真打登場」となるのだろうか。今回ワシが購入したのは付属編成5両のBセットである。

<Bセットの車種構成>
クハE231-8000
▲近郊タイプでは運転台が大きく、そのぶん最前部の客用ドアだけ後ろへ。
サハE231-3000
▲上のクハE231-8000と共に、付属編成ではこちら側端部の2両だけがセミクロスシート。
モハE231-1000
▲動力車だがプロポーションに全く破綻はない。床下機器も特に大きな突出ではないのが好印象。
モハE230-1000
▲好ましいプロポーションに加え、ドア周りの光沢など車体のツボも押さえている。下回りのグレーはやや暗過ぎ?
クハE230-6000
▲こちらのクハはロングシートでトイレ付き。209系用のTR246/DT61の流用はちょっと残念だ。
クハE230トイレ部
▲上の写真の反対側、トイレのある連結部。こうしてみると、ドア周りのホットスタンプによる光沢のある銀は効果的。

<プロポーションはさすが!! でも台車は流用・・・>
 まず全体的な印象としては、今回も車高や台車の位置など、アタリマエのプロポーションにこだわるTOMIXの面目躍如。他社製品を見慣れた目には車高が低すぎると感じる向きもあろうが、ワシ的には実車のイメージに近いと思える。車体は基本的に、同社が既に製品化しているE217系に近いのだが、較べてみても当然、全く流用された部分は無かった。
 ところが、足回りでは209系0番台の台車があっさり流用されているのが気になる。確かに似ているし、基本は同じ構造なのだが、中央のヨーダンパ取り付け部分(E217系同様に取り付け準備のみ)が、209系0番台には無い。台車の外観上アクセントとなっているから、これは気になってしまう。E501系でも流用されていたが、ドル箱を目論んで力を入れるE231系では正規のものを新調すべきだった。

 前面の印象は、ワシ的には3社の製品中最も良いと思う。KATO製品と較べても、下部のライト周りでブラックアウトされた部分のラインが忠実であり、より実車らしく見える。側窓にある細いピラーは、E217系でガラスにモールドされていたのが今回塗装になってしまい、これはモールドで表現した他の2社とはスペック的に劣るだろうが、ある程度立体的な塗装でもあり、見た目上さほど遜色ないと思う。
 ステンレス車体の塗装だが、特にドア周りのホットスタンプによるメッキ的な仕上げは好印象。ところが実車の窓周りと腰部で異なる地肌の表現は区別なく、ちょっと残念。ここはMICRO ACE製では明確に(好き嫌いは分かれるが・・・)、KATO製でも微妙なトーンの差を付けている。グリーンとオレンジのラインのほうは、その色調と塗り分けも良い。近郊タイプの特徴でもある半自動ドアスイッチは、TOMIX製では印刷での表現。立体的ではないもののくっきりとしているので、ワシ的にはこれで充分ではないかな〜と思う。


その後発売された総武線通勤タイプ(右)と並べてみる。いずれもカッチリとした仕上がりとナイスバディーが印象的

<惜しいインレタのエラー・その他>
 TOMIXらしからぬエラーはインレタにあった。付属5両編成のインレタは4編成分も用意されているのだが、なんとクハE231-8000代のナンバーがいずれも「クハE230-8000」代になってしまっている。しかも、銀色のベースに乗っているために、器用にナンバーを拾って切り貼りする事も難しい。ワシも泣く泣く、エラーのインレタを貼って我慢している。これは今後のバリエーション展開時などで、添付インレタ上でフォローしてもらいたい!
  クハ前面の行先表示や列車番号の貼付けについては、ステッカーとして、初心者向けに分解ナシに外から前面ガラスに貼付けるためのものと、分解して内部のライトユニット前面に貼付けるためのものが、それぞれ用意されている。説明書を頼りに作業されたい。
 但し、ライトユニット取り外しの説明は不親切。この説明書だと、無理やりユニットを前後方向にまっすぐ引き抜こうとする御仁が居られてもおかしくない。このライトユニットは、床板を外したら、ピンセットやマイナスドライバーで少しこじれば前面から外れる。そうしたら真下に引き抜くのである。取り付ける時もこの逆。添付の説明では判り難くて悩んでしまうので、これは改善してもらいたい。

<こだわって欲しい走行性>
 ところで購入時のテストでは、走行中はっきり車体が揺れる動力車があった。選んで購入すれば問題ないが、好調なものも、とりたてて滑らか・静かな走りとは言えない。最近のTOMIXが未だこういう部分で神経質になってくれないのは不満だ。今や遥か後発のMICRO ACEの動力車も、時にはKATO製を凌ぐ滑らかさ・静かさを見せる時代で、「はっきり揺れる」という製品自体、見掛けなくなってきている。車輪やゴムタイヤ、或いは駆動系いずれかの精度に問題があるワケで、他社にOEM供給までしているメーカーとしては、あまり感心出来ない。

* * *

 実車にメーカー各社待望の東海道線向け編成と、グリーン車(サロE231、230)が登場した。各社いよいよ、そのラインナップを急ぎシェア獲得に熱心になるだろう。そんな中、TOMIXは特にアピールしないものの、プロポーションの良さとしっかりした基本設計の重視は終始一貫したもので、ある種このメーカー独特のものである。多少の不満はあっても、ワシ的にはTOMIX製E231系は気に入っており、揃えたいと思っている。


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TOMIX  165系電車 シールドビームタイプ  2003.6.30


ハイグレード定番商品なればこそクオリティーの維持を・・・

<評価>
全般          ★★☆
ディテール       ★★★★
プロポーション    ★★★★
塗装          ★☆
構成          ★★★
走行性         ★★★
コストパフォーマンス ★★☆

 TOMIXの165系に、新たなラインナップが加わった。予告されていた、先頭車のシールドビーム仕様が待望のラインナップというワケである。相変わらず好印象の先頭車オデコと相まって、シールドビームの位置・形状ともに良く、ますますTOMIXの165シリーズを保有しておく理由が増えた。
 ・・・と、以上はお約束というワケではなく本音で評価しているのだが、今回は苦言もしっかり呈しておかねばならない。塗装である。

段差がモロに出た塗り分けライン

 上の写真をご覧いただくまでもなく、今回手にとった誰もが目に付いたであろう残念な点が、前面〜側面の塗り分けラインの不揃いだ。個体差はあったようだが、私がたまたま手にしたセットは極端な例という訳ではない。写真の通り、特に手前側のクハはひどく目立つものだった。
 そもそも、TOMIXの165系は全般に評価が上々なものの、最初のロットからオレンジの塗膜が少々薄く、エッジ部分ではほんの少しグリーンが透けている傾向があった。今月発売の「RM MODELS」誌の記事のように、オレンジだけでも上塗りすればかなり改善される。今回も相変わらずオレンジは薄めなので、塗り訳段差の解消も兼ねてチャレンジしたくなる。しかし・・・よく考えれば「ハイグレード商品」なんですよね?


相変わらず素晴らしいディテールとプロポーション。取り付け部品を付けるだけで楽しいほどだが・・・

 以上の点を除けば、定番商品としての位置づけをますます深めるにふさわしいバリエーション追加である。ワシは知識が無かったが、「とれいん」誌の「新車登場」によればシールドビーム車に多く組み合わされたモハは800番台の低屋根車が多かったといい、今回のセットが標準屋根車である事に疑問を呈していた。もしそうならば、せっかく低屋根車はとっくにラインナップしているのだから、これもよく判らない点だと思う。

 ワシはTOMIXの165系やキハ58系を買うとき、それほどケース内をチェックしない。まあ、それだけ品質に関しては満足いっていたし、信頼もしていたのである。今回、中身をほとんど見ずに購入して「もっと選べばよかった」と思っているが、メーカーに言いたいのは、買った後そういう思いにさせないで欲しい・・・という事に尽きる。




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