良好な走りの量産試作機
20m級という長大な車体のEF510。MICRO ACEが他社に先駆けて製品化。
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評 価
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| 全般 |
★★★☆ |
| ディテール |
★★★★ |
| プロポーション |
★★★☆ |
| 塗装 |
★★★★ |
| 構成 |
★★★☆ |
| 走行性 |
★★★★ |
| コストパフォーマンス |
★★★ |
EF510はともかくデカイ。それは国鉄最大のF級機としてスマートさに人気のあったEF81の後継機らしく、その長さを軽く凌いで、あの無敵の強力直流機EF200と同等の長さを持っている。ここで紹介するMICRO ACEの1号機は、本来ならば試作901号機的な立場のもの。EF510ではいきなり1号機としたらしい。その後の量産機とは仕様が少々異なる。
ただ見た目上の仕様差はさほど多くなく、車体裾の白帯が量産機より太めであったり「RED THUNDER」なるニックネームの標記が無かったりという所。この程度の差だと、後年量産機との同一化改造が成されると、全く同一にされてしまう可能性があるかも。
プロポーションに破綻は無く、ディテールにも大きな不満はない。この写真では判り難いが、輪心が金属丸見えなのは×
このMICRO ACE製1号機、とにかく走行性は滑らかで良好。KATO製の電機ほどではないが、フライホイールの効果もそこそこに感じ取れる重量感ある走りっぷりである。ルックス上惜しい点は、今回も動輪輪心がテラテラの金属のプレートむき出しという事。ここはもういい加減に他社同様、台車と同一色のプラ製プレート輪心パーツをはめ込んで、実感を出して欲しいところだ。また、後述する前面の手摺りなど手間を惜しんでいないかと思えば、目立つ屋上の配線は碍子と一体整形色のまま色差しもなされていない。このあたり、中国生産の威力をもう少し見せて欲しかった。さらに、シングルアームパンタの上部アームが何故か、上の写真の状態よりも上げる事が出来ず、ちょっと水平気味なのも気になった。
MICRO ACE製EF510は、ワシが購入したのはこの1号機のみ。当然、量産機もほぼ同様のモデリングがなされている。特定ナンバー機という事で、当然プレートも装着済みなのは大変結構。MICRO ACEらしいのが前面の手摺りで、金属製の手摺りを取付け・塗装済みである。それなりの手間のはずだが、そこは中国製のローコストな手作業を活かしての事だろう。購入して、箱から出して、何もしなくてヨイのはそれなりに有難い事である。近年のKATO製電機がプラ製手摺りのユーザー取付けとしているのと対照的だ。
MICRO ACE EF510-1 2005.8.10発売
MICRO ACE EH10-1 ・ EH10-15 2004.2.7
異端車に絞った製品化・丁寧な工作・滑らかな走り
EH10の中でも異端車のみをラインナップ。登場時の足回りグレーの仕様がスタイリッシュだ。
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評 価
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| 全般 |
★★★☆ |
| ディテール |
★★★★★ |
| プロポーション |
★★★★ |
| 塗装 |
★★★★ |
| 構成 |
★★★ |
| 走行性 |
★★★☆ |
| コストパフォーマンス |
★★★ |
<異端車だけのラインナップ>
EH10を出すといっても、KATOが全面リニューアルしたばかりじゃないか・・・と思っていたら、その異端機1号機、15号機をラインナップしたMICRO ACE。どうやら機種単位ではニッチ企画と言えなくとも、特定番号の特徴あるキャラを出せば意義があるという方針のようだ。
この2タイプ共に、登場時の姿で製品化。足回りはグレー塗装で、高速試験機の15号機に至ってはボディーが茶色塗装である。これらは後に他の量産機同様の塗装となって終焉を迎えるが、確かに目立つ登場時の姿で出す方が、製品としての意義も存在感も確かなもの。牽かせる列車が限定されて困ってしまうという問題はあるのだが・・・

両タイプとも、基本的なプロポーションは良好だが、集電バネでモーターの無い側の車体が浮き気味なのが、この写真でも判る
<スケールとディテールにこだわり>
製品は、まず取付け済みの金属製手摺りが目を引く。強度が確かな事から太さも適正で、全般に歪みも見られない。これ見よがしに手摺りが突出し過ぎていないのも好感が持てる。細かい手作業なしには考えられない工作で、国内生産だとどれほどの値段になってしまうのだろうか。今回確かに同社の蒸機クラスの値段だが、仕上げ的には納得できるヒトが大半なのではなかろうか。
また、スケール的にも正しい大きさで、全長の長いKATO製と並べてみると5o以上も短い。KATOのEH10がスケールより相当に長めというのは多くのヒトが知るところで、昨年の全面リニューアル版も長さは先代と同じだが、実物の印象から見て違和感のある大きさではない。が、今回MICRO ACE製品が出てみると、その全長の違いには「目からウロコ」という他はなく、この点でも製品化の意義はありそうだ。

全般的なプロポーションは良く腰高感も無いが、動輪径が新型電機並みでプレート車輪なのが惜しい

ぶどう色の選定も良く、速度試験列車の編成を調べたくなる15号機。
その他、時代的な考証も確かなようで、登場時の正面はグレーのHゴムではなく、車体色の押え金となっている。屋根上は、1号機は黒一色。15号機は茶のボディーの屋根部分を黒に塗り分けられている。今回、パンタが枠の外れ難いしっかりしたものとなった事は有難い。また、上からシューを見下ろした際のディテール表現は特筆モノである。
<滑らかなれど、牽引力は・・・?>
さて走り。走行そのものは、実にKATO製を上回るような滑らかさ。が、なんと動力は片方の車体にしか搭載されてなく、もう片方には伝導されていないシンプルな4軸駆動だ。しかも、真横から観察すると窓を通して向こうが見えている! つまり、ウェイト一杯の状態でもない。これまでKATOやTOMIXの製品では、EH10もEH500もボディーがウェイト一杯で、実物同様の強力機を意図した設計としている。そんなわけで、牽引力という点ではデカイ図体に見合わず多くは期待できない。目安として、同社発売の「たから号」基本+増結セットの編成は、平坦線ならなんとか牽引出来そうだが、Nで常識的な3%などという勾配でも現れれば厳しい。
<気になる動輪>
その他、気になるマイナス要因を挙げると、まず動輪直径が新型電機並みに小さい、しかもスポークになっていない事が挙げられる。ご存知の通りEH10は実質的に最後の旧型電機で、動輪はEF58等と同じ大き目のスポークである。KATO製はスケール通り大きく、昨年のリニューアル時にスポーク化されているので、残念ながらこの点では見栄え上劣っている。モールドが浅くペタッとした台車も、致命的ではないものの気になる。
また、動力機構が入っていない方の車体が、集電バネで少し浮き気味になっているのもいただけない。重さが軽いのに、恐らく動力機構入りの車体と同じバネが使われているものと想像する。この程度はユーザーがなんとか処置できそうだが、メーカーレベルで気付いて生産前に対処すべきである。
そうは言っても、製品としての価値はそれなりに高いと認めざるを得ない。MICRO ACEとして、昨年のこだま型以来、昭和30年代モノへのこだわりが良く見える商品だと思う。
MICRO ACE EF67-1 ・ EF67-101 2003.12.28
良い出来だけに、惜しまれるプロポーション

セノハチ押上げ補機専用のEF67。その特徴あるデッキ側のエンド
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評 価
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| 全般 |
★★★☆ |
| ディテール |
★★★☆ |
| プロポーション |
★★ |
| 塗装 |
★★★★ |
| 構成 |
★★★ |
| 走行性 |
★★★★☆ |
| コストパフォーマンス |
★★★ |
セノハチの専用補機としては、'80年代初頭までEF53・56改造の旧型電機EF59が常に重連で運用され、このデッキ付き旧型F級電機重連が押し上げる迫力が、多くの電機ファンを魅了してきた。これに代わって登場したのがEF61-200であり、続いて決定版的に登場したのが柿色のEF67だ。重連運用が基本だったEF59に対し、EF61-200では単機運用を目標としながら、その運用全てを単機で行うことは無理があった。そこでEF67では制御方式自体をチョッパ制御に変更し、単機でも充分な粘着力を確保したというわけ。
さて、こうした特殊用途のEF67といえども全体のフォルムは意外とフツーなのは、タネ車がEF60や65なので、である。動力などの使い回しが利くとはいえ、碓氷のEF63とは違ってメジャーメーカーにとってはマイノリティーであり、わざわざ型を起して発売されるほどの車種ではなかった。ニッチ志向のMICRO ACEのラインナップとしては、そういう意味からは遅すぎるほどの製品化であり、ご丁寧にも今日からすればマイナーなEF61-200を先行発売したのも「?」と感じたほどであった。

EF67基本番台まではEF61-200番台同様、片方のエンドに手摺り付きの立派なデッキがある
全般として、水準以上のディテールと仕上げ工作である。特にモデル的なポイントとして、EF61-200同様に岡山側のエンドには小さなデッキがある。これはEF59時代の影響が残っていたのだろうが、100番台では手摺り付きではなくなって、やや突出した連結器部分という感じになった。峠で貨物列車を押し上げた後、八本松駅手前で走行開放していたので、こちら側の連結器には運転台の操作で開放出来る装置がある。ただし、現在は走行開放が行われていないと聞くが・・・この、基本番台の手摺りはご覧のように、確かに太めだが許容レベルで、しっかりしたものだ。
柿色の選定もよく、レタリングも細かい。屋根上もモニター窓のHゴムや地色のグレーが効いている。こうしたディテールと較べ、及第点に及ばないのがプロポーションだ。
<E851と同じ意味で・・・>
まず一言で述べると、なんとも惜しいプロポーション。これは先行発売された西武E851やEF61-200も同様なのだが、腰高感がなんともし難いのである。じゃ、実際に車高が高めなのか?というと、実測すればそうでもない。屋根はKATOのEF65などよりも若干低いほどで、ほぼスケールの大きさ、高さである。要するに、台車と車体の隙間を感じてしまうモデリングになってしまっているのだ。真横から台車自体を観察してみても、KATOやTOMIXのEF65と較べ、どうも台車の上部、特に枕バネ部分が控え目な表現であり、全体がペタッとした凹凸感の少ないモールドである。このへんが、腰高感を助長しているという事だろう。
<サイドビューを見る>

EF67-1 こちらのタネ車はEF60で、屋根上モニター端の傾斜に面影を残す

EF67-101 EF61-200番台置き換え用の増備車で、こちらはEF65をタネ車としている
加えて前後の位置関係でいくと、前後の台車が引っ込みすぎ(中央寄りになりすぎ)だ。このへんの表現が一番良いTOMIXのEF65-1000では、第一動輪が乗務員室扉の中心あたりであり、KATOのも引っ込みすぎ。このEF67(E851、EF61-200も)は更に引っ込みすぎである。具体的には、スカートと台車との間隔が空きすぎで、実感を損なっている。
ワシは、メーカーがなんでこういう部分に注意して設計しないのかな?と、不思議でならない。これは技術でなくて、注意力やセンスの問題である。動力ユニットなど一度設計してしまうと、他の車種にも使い回すから、それらの車種も含めてみんなプロポーションが変になってしまうではないか。だから今回、EF61-200が出た段階で、E851やEF67の印象もだいたい、見えていた事になるのだが。

フツーの電機に見える、デッキの無い側から見たEF67。この101号機はなかなか、センスのいい更新デザインとなった
フロント部
スノープラウの無いスカート下にはきちんと排障器が。テールライトも点灯
<感動的にスムースな動力ユニット>
この製品、ヘッドライトが暗いのはいただけないが、テールライトが点灯する。これが低速でも実に明るい。特に後部補機で重連仕業のないEF67なので、これは効果的。かつ、ライトスイッチも必要なしというワケだ。
いろいろ言いたい事のあるルックスの分野に反して、走りのほうは、こと電機に関してはますます磨きがかかっているMICRO ACE製品。当初は「これでホントにフライホイール入ってるの?」とも感じるレベルだったのが、少なくともKATO製に伍するぐらいにはスムーズになった。という事は、電機に関しては走りでTOMIXは超えている・・・余談だが、TOMIXもいよいよ本格的にフライホイール導入を考えるべきだろう。
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