MODEL GARAGE

Win製ボディー、なかなかいいけど… 〜純正下回りは出たものの〜
 ウィンという会社、最初に出したのはなかなか泣ける車種選定、キハ55系。この時こそ一応、下回り付きフルキットだった。が、それ以後展開した電車シリーズでは久しくボディーだけしか用意してない。ネタが101系など地味な事もあり、一貫して「TOMIX製をご利用ください」という事では大して売れないのでは・・・と当初思っていたのだが、そんなワシ自身けっこう出費してしまうほど、市場ではそこそこのヒットシリーズになった。

 その理由は、ひとことで言えばツボをしっかり押さえていた事。車種的には完全な空白ではなく、これまで一応、GMキットなどでカバーされていた車両群である。とはいえ、意外にかっちりしたモールドの車体、そしてなかなか美しい塗装、更に窓ガラスにはしっかりサッシュの銀が入っている・・・と、GMキットでは得られない良さを提供している。屋根や窓ガラスのはめ込みも、思ったより隙間なく仕上がったし、TOMIX製足回りの利用はプロポーション良く仕立てられるだけでなく、同社のTNカプラーを苦もなく付ける事が出来た。

 そしてウィン製品の位置づけを決定的にしたのは、近郊型電車シリーズの発売。TOMIX製のラインナップに無いプロトタイプで、かつ本家TOMIX製(先頭部のモールドなど改良して再発売したばかりだった)に、勝るとも劣らない形態・塗装だったのである。色のトーンも発売中のTOMIX製に完璧に合っていて、編成の一部を置き換えてバリエーションを持たすのに好適。ところが一定の出来をクリアしていた事から、各路線向けの塗色違いバリエーションもかなり売れる結果となった。
 ただし、指定のTOMIX製下回り部品が希望通り入手できるシアワセな人などごく僅かで、ほとんどの人はウィン製ボディーを活かすためにTOMIXのセット物を買ってボディーをオミットする涙の体験をする羽目になった


 さて、この状況を見るに見かねたのか(!?)、ウィン自体から、やっとTOMIX製でない純正下回りが供給され、この年末年始から市場に出ている。今回は、これを含めたウィン製ボディー下回りの実際について見ていただこう。

 全般に、ウィン製下回りは車高がTOMIX製より、ほんの少し高くなってしまう。上の写真は、ワシがウィン製では唯一持っている101系で、南武支線用のクモハ2連。最終的な引退時の仕様にするつもりで持っているもの。一つの例として見てもらいたいのは手前のクモハ100は今回発売のウィン製、パンタ付きのクモハ101の方はTOMIX製DT21動力ユニットを履かせている点。どのくらいか?といえば、下の写真。その差はコンマ何ミリだが、TNカプラーの連結には全く支障しない。ともあれ実際に見ると「同じではない」事は判ってしまう・・・というレベル。

左はウィン製下回り、右はTOMIX製動力ユニットを履かせている。

 近郊型ではワシの場合、今回113系の阪和色と関西色をそれぞれ、6両ずつの編成で仕立てた。詳しい経緯は別として、阪和色はTOMIXの下回り、関西色はウィンの下回りを履いている。その差というのはどうか、下の写真の通り。

113系阪和色。こちらはウィンの完成品として入手。当初からTOMIX製の下回りが付いていた。
 

113系関西色。ボディーだけ入手していたので、今回発売のウィン製下回りを組み合わせた。

両者の先頭車を連結
TNカプラーを装着しているが、車高差はその連結に支障するほどではない。

 以上ご覧の通り。ウィン製下回りを履かせるとTOMIX製下回りの場合より、ほんの少々車高が高くなる。どちらが正しいかといえば、それはTOMIX製だろう。ただしウィン製の高さは、単独で見て明確におかしい程ではなく、あくまで両者を並べると判る比較論での話。同じ編成の中に混ぜる事だけは避けたいという所だろう。
 最後に問題となるのは、ウィン製の動力ユニットというのは無い事だ。動力車だけはTOMIX製の動力ユニットにするのがノーマルなやり方なのだが、車体側とは爪でパチンと嵌まり込むスタイルだから、高さ調整はややこしい。考えすぎずにそのままで我慢(動力車だけ少々低い・・・)するか、爪に頼らず室内に詰め物をして高さ調整するなど、工夫か割り切りが必要デス。

 純正とはいえウィン製下回りは、組み込み精度ではTOMIX製よりもワンランク下に感じざるを得ない。組み込む場合は反り返ったりしないよう、適宜部分的に削ったりカットしたり調整のこと。特に、近郊型の妻板に当たる部分は、シートの背もたれをカットしないと妻面の窓ガラスと干渉し、床全体が反ってしまうので注意しよう。




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